各論第3章の新設

鑑定評価基準に各論第3章が新設されます。
施行は2007年7月1日です。

基準改正の趣旨は国交省のWEBサイトからの抜粋で示すと以下の通りです。

我が国の不動産証券化市場の急速な進展に伴い、その健全な発展と透明性の確保のため、投資家や市場関係者に対し利益相反の回避や取引の公正性を示す上で不動産鑑定評価の果たす役割が増大している。

経済社会状況の変化に伴う鑑定評価に対するニーズの変化により、市場関係者やエンジニアリング・レポート作成者との連携の必要性、鑑定評価書における説明責任や比較容易性等が強く要請されている。

今回の改正では、不動産鑑定評価基準に「各論第3章」を新設し、証券化対象不動産として鑑定評価を行う場合の適用範囲、鑑定評価にとっても重要な資料であるエンジニアリング・レポートについての不動産鑑定士の主体的な活用、DCF法の適用過程の明確化や収益費用項目の統一等を盛り込んだ。

不動産鑑定評価基準等の改正について〜証券化対象不動産の鑑定評価に関する基準の明確化等〜

ざっくりいうと「証券化対応」というところでしょうか。

ちなみに今年の鑑定士試験では追加された部分は試験範囲外のようですが、例年、試験範囲は前年の9月までに施行された範囲であることを考えると来年からは範囲に入りそうです・・。見てみると結構な量ですね・・。私は基準を全部暗記したわけではないので偉そうなことはいえませんが、また暗記量が増えるのですね・・。とくにホットな話題ほど試験の出題予想に上がりやすいことから来年以降、受験生はこの各論3章は主要な論点として学習することになる気がします。


最後に、この改正についていろいろな方がブログ等で取り上げております。
私が興味深いと思った記事を紹介しますのでよろしければ読んでみて下さい。鑑定士の方のWEBサイトです。

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田原都市鑑定株式会社