新制度合格者(*)、考査通らなければ、ただの人

最近、つくづく感じるんですが、新制度不動産鑑定士試験に受かっても、実務修習を経て最終考査を通らないと「ただの人」ですよね。
旧制度だと最終的に鑑定士になる前に「不動産鑑定士補」になることが出来ました。(2次試験合格+2年間の実務経験+実務補習)
新制度合格者は何年と実務経験をつもうが、最終的に鑑定士になるまでは何の資格も持ってない「ただの人」です。

もちろん、旧制度で不動産鑑定士補になるよりも早く鑑定士になれる可能性があるのが新制度ですし、不動産鑑定士を目指している人間にとって不動産鑑定士補の資格がいかほどの意味を持つのかと考えれば、たいした問題ではないのかもしれません。

それでも「この先実地演習で非認定をくらったら?実地演習をやり遂げても最終考査に通らなかったら?」なんて考えてしまうと、そして、ふと「不動産鑑定士試験に合格したといっても、2年もたつのに自分はまだ何の資格も持ってないんだな・・」なんて思ってしまうと、不安になることもあります。

新制度は試験に合格しても「結局何も残らなかった」という可能性のある(可能性が高いとは思いませんが)考えてみると恐ろしい制度ですよね。


でもまあ、司法試験なんかも一緒だから恐ろしいっていうほどのことでもないか。

なお、便宜的に新制度合格者と言っていますが、意味としては制度上「鑑定士補」になることが出来ない人、つまり旧制度合格者の中でも最後のほうの方は含まれます。