三次試験合格発表

もう一昨日になりますが、1月26日に不動産鑑定士の3次試験(経過措置)の結果が発表されました。
平成18年不動産鑑定士試験第3次試験合格者の発表について

合格率の方は

(2) 合格者数等
 受験者     786名(  702名)
 合格者     212名(  213名)
 合格率    27.0%( 30.3%)
( )内は前年の実績。

30%程ということで、近年の傾向を踏襲し特に変化は無いようです。

旧制度の2次+3次と新制度の試験とどちらが難しいのか、というような議論もよく見受けられますが、正直私にはよくわかりません。短答受験者のすべてを分母とした合格率の2%という数字が一部、衝撃を持って受け止められていますが、単純に以前の合格率と比較できるものではありません。論文試験だけをみれば10%程度の合格率でもあります。また、逆にすでに鑑定士になっている方の中には、新制度で難しくなったなどということを感情的に受け入れたくない方もおられるようです。

私は個人的に今年の3次試験の問題を見てみて、やはり難しい試験だと思いますし、これを通るというのは大変なことだと思います。自分にできるかわかりません。その点で新制度の方が難しいなどとは思えません。

ひとつ重要なのは新制度によって導入された新しい実務修習制度が、どのようなものかはっきりしないことです。
もちろん、その内容については明らかになっていますが、最終的にどれほどの率で鑑定士になれるのか、これがはっきりしません。一部には、ほぼ落とすようなことはないと受け止められているふしもあります。

私が実際に修習の講義などを受けて思うことは、少なくとも、講義で課される小テストなどで落とす気は無いだろうということです。内容的にとても基本的かつ、テキストを持ち込むことも可能ですから。そうなると実地演習の23類型と最終考査(小論文+面接)で決まると思いますが、どうなるのでしょうね。

個人的には実務修習が、ほぼすべての修習生を鑑定士として認めるような制度で無いことを願っています。(ある程度絞るつもりの関門であって欲しい。)