新司法試験

書きたい話題はいくつかあるのですが、昨日第2回の新司法試験の合格発表があったようなのでこの話題を。

以下、法務省HPに発表のPDFより引用

(1) 合格者数等
合格者数 1,851人
(参考)
・出願者数5,401人
・受験予定者(出願者中,法科大学院を修了した者)の数5,280人
・受験者数4,607人(うち途中欠席10人)
短答式試験の合格に必要な成績を得た者の数3,479人

実は友人が今回ロースクールを経て、初めて受験したので注目していました。彼は見事に合格したようです。

司法試験も昨年から新制度になっており、司法制度改革の名の元、合格者が大幅に増えています。
この辺はどんどん合格者の減る不動産鑑定士試験とは対照的です。

司法試験の場合は合格すると「司法修習生」となり、「司法修習」を経て、再度「司法修習生考試」と呼ばれる試験が課されるところなど、「試験合格→実務修習→最終考査」となる、不動産鑑定士と似たような形となっています。(というか鑑定士試験が類似の形をとったのでしょう)

ただ、似たようなシステムではあるものの、実態は大きく違います。まず司法修習生が受ける司法修習生考試はれっきとした「国家試験」であること(かなりの難易度でここで落とされる人が新制度になって増えているようです。鑑定士の最終考査はどのようなものになるのでしょうか)、司法修習生最高裁判所に採用される形となり公務員に準じた地位として国から給料がでること。
一方の鑑定士の実務修習では実務修習生が自ら140万円程度を支払って修習を受ける制度設計となっています。この辺に格の違いを感じますね・・。(調べてたら、今後司法修習生が増えることから、給料ではなくて貸付金になって将来返すシステムになるようです・・。法曹を目指す人も大変です。)

不動産鑑定士試験も新制度2回目の合格発表が1ヶ月後にあります。一体どんな結果となるのか。
いろんな意味で注目です。