平成20年度短答式 鑑定理論問29

shujiさんのブログで紹介されていて挑戦したのですが、よくわかりません。
http://shuji2010.cocolog-nifty.com/blog/

以下に問題を転載します。

新築の貸家及びその敷地について、割引率8%と以下の条件が与えられている場合に求められる還元利回りとして正しいものはどれか。なお純収益は一定とし、結果については小数点第4位以下を四捨五入する。

(条件)
建物の経済的耐用年数:30年
保有期間:9年
価格時点における土地の価格:50百万円
価格時点における建物の価格:50百万円
保有期間における土地価格の変動率:+10%
保有期間における建物価格の変動率:-30%


前提となる数値は以下のものから選んで計算するものとする。

(1+0.08)^9=2.00
(1-0.08)^9=0.47
0.08×(1+0.08)^9=0.16
0.08×(1-0.08)^9=0.04


(1) 8.3%
(2) 8.5%
(3) 8.8%
(4) 8.9%
(5) 9.0%

とりあえず、新築の貸家敷で還元利回りを求めよ、とありますので直接還元法を適用する際の還元利回りを求めるものと判断しました。与えられた情報から「土地と建物に係る還元利回りから求める方法」を用いることとし、土地の還元利回りは割引率との関係から、(R=Y-g)純収益が一定とのことですので割引率と同じ8%と査定しました。

建物の還元利回りは割引率8%、期間30年の年賦償還率として0.888を(計算機をつかって)求め、価格時点における土地と建物の価格割合で按分して8.0%×0.5+8.88%×0.5=8.44%となってしまいました。選択肢にありません・・。

計算機を使っている時点でこの解き方が違うのだろうというのは想像が出来ますが、何を求めればいいのかいまいちピンとこないのも事実です。提示されている計算式は保有期間の9年での年賦償還率を求めるための値と思われますが、これを何に使うのかよくわかりません。

ちなみに予備校の解答はTAC、Wセミナーが(3)8.8%になっていました。(LECはわかりません)
いろいろ他の方法も考えてみましたが、8.8%にはなりませんでした。
予備校が解答を示している以上、ちゃんと解ける問題なのでしょうから、私が何か勘違いしているか、見落としているのだろうとは思うのですが・・。

土地の還元利回りが正しいとして、8.8%になるには建物の還元利回りは9.6%になるはずですがどうやって求めるのでしょうか。

誰か教えてください。