平成20年度短答式 鑑定理論問29 つづき

コメント欄にて旅人さんから、インウッド式を使って説く方法を教えていただきました。確かにこれで純収益を求め、価格との関係で還元利回りを出すことも出来そうです。

が、問題の「価格」とは「収益価格」なのかという疑問もあります。

以下、私が考えた解法です。

要説(最新じゃなく一つ前の)186ページに、「b.純収益が一定で価格の変動率が予測できる場合」の価格と収益、割引率の関係式が載っています。この式の分母はすなわち還元利回りですから・・

もう一つ、私の持っている本に、「不動産の元本は保有期間中に変化をすると予測されるが、純収入は一定と予測される場合」として、「還元利回り=割引率−元本の変動率×償還基金率」という公式がありました。つまり上記要説の記述と同じです。

これに当てはめると、償還基金率が8.0なので、

R=8.0-{(-0,1)*8.0)
R=8.0-(-0.8)
R=8.8

となりました。どっちにしても8.8という答えは間違いないような感じですね。要説読んどけ!ってことでしょうか。

この方法だといったん純収益を求める、といった作業も不要ですし、価格が収益価格でなくてもよいので、少しすっきりするような気もします。