なぜ「還元利回り=割引率−元本の変動率×償還基金率」なのか

平成20年度短答式試験鑑定理論問29を解く上で出てきた公式です。

この公式の内容については要説だけではわかりませんでしたので、他の本を見て根拠を見つけましたが、見てもあまり意味がわからないというか、式を変形して移項して両辺をXXで割って・・・・・・みたいなことを繰り返して結果としては出ます。

あくまで「公式」として捉えるべきかなと思います。

気になったのがその本の解説の最初の部分

純収入が一定であれば「純収入=V×Ro」の式が成り立ちます(ここで価格=V、総合還元利回りRo、〜中略〜とおきます)ので、
〜中略〜また、Δを価格の変動率とすると復帰価格の現在価値はV×(1-Δ)×複利原価率となります。したがって、・・・・

これをインウッド式に当てはめていろいろ解いていくと標記の公式になるわけですが・・

やっぱり、ここでいう価格って全部、収益価格なんですよね。

総合還元利回りを乗じて純収益が出るのは収益価格だよな〜。だからこの公式で解くには収益価格がわかってないと無理。

勝手に提示された価格を収益価格に認定していたことになります。

結局、この公式で解くことと、インウッド式で解くことは全くの同義のような気がします。

あの問題はどっちにしても価格を収益価格として捉えないと解けないっぽい。

還元利回りとか割引率の話をしているんだから当然、収益還元法の範疇の話で、価格といえば収益価格に決まってるだろって話なのかも知れません。

考えれば考えるほどわからなくなります。無限ループしている感じ。